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プロジェクト

一人称で動ける。その力が集まって、
強いチームになる。


チームプロジェクト 座談会
取り組んでいる
プロジェクトは、
かなり難易度が高いと
聞きました。
森本:システムが非常に複雑で巨大です。リポジトリ数を見ても、これまでの開発では多くて3程度だったのが、今回は1つのシステムで10を超えている。求められる知識やスキルも非常に幅広い。中でも認証についての仕様を徹底的に理解しておく必要があったので、英語のRFCを何度も読み込みました。

大八木:僕は少し遅れてプロジェクトに加わったのですが、難しいという話はその前から伝わってきていました。かなり身構えていましたね(笑)。ところがいよいよという段になって、新型コロナウイルスの影響でプロジェクトが一時中断。空いた時間を予習に充てられたので、多少は余裕をつくってから臨めたのかなと思います。

森本:メンバーもかなり苦戦するだろうと思ったので、参考になる書籍をピックアップして紹介したり、勉強会を開いたりしていたんです。

大八木:森本さんの計らいはありがたかったですね。それに、これまでに何度も組んできた同期の金井がチームにいたのも心強かった。

金井:僕も大八木がいてくれたおかげで、安心感はありました。それにしても、難易度は本当に高かったですね。中断による準備期間が3か月から4か月近くあったはずですが、完全にキャッチアップすることまではできなかった。

原:私は未経験入社で、これが2件目のプロジェクト。正直を言うと、最初は何が大変なのかもよくわかっていなくて(笑)。割り振られたタスクを見て、自分がどのような対応をしなければならないかを理解し、初めてその大変さを認識しましたね。
高難易度のプロジェクトに
挑むうえで、
本リーダーはどうチームを
まとめているのでしょうか。
森本:ぐいぐい引っ張っていくタイプでもないので(笑)、サーバントリーダーをモデルとしています。リーダーはまずメンバーに奉仕し、それから導いていくというやり方ですね。メンバーが自律的に動き、私はチェック機能を担うのが理想だと考えています。とはいえ、現場の出来事にしっかり対処していくことも大切ですから、マイクロマネジメントとまではいきませんが(笑)、きめ細かな指示も組み合わせています。

大八木:僕が森本さんをすごく頼りにしていたのは技術面です。お客様のところへ一人で行くような経験は積んでいたので、仕事の進め方については土台がありました。森本さんの言葉を借りれば、ある程度は自律的に動くことができる。でも、技術面の知識不足だけはどうしても埋めきれないんですね。そんな時に相談する相手はやっぱり森本さんでした。

金井:考え方がとても論理的なところにも助けられましたね。たとえばお客様から問い合わせがあった時、うまく返答がまとまらなくて森本さんに相談すると、たちどころに要点を洗い出してもらえる。それに、これも論理的だからできることだと思うんですが、いずれ起きるであろう問題を見通す力もすごい。こちらが見落としていたところを、事前に何度も気づかせてもらうことができました。

大八木:論理性って、プロジェクトを完遂するうえでは欠かせない力ですから。森本さんに学ぶところは本当に大きいですね。

金井:曖昧さをできるだけ排除する姿勢もそうですね。自分が担当した部分のレビューをお願いする時、こちらは「9割は大丈夫だろう」と思っているんだけど、残りの1割をしっかり追求されるというか(笑)。

森本:それは僕の性格かな(笑)。ただ、やっぱりお客様に使っていただくシステムである以上、万全を期したものをつくりたいという思いはありますね。特に今回は認証システムですから、セキュリティにも大きく関わってくる。その責任を果たそうとすると、シビアにならざるを得ないところもあります。

原:私はいい厳しさだったと思います。自分に足りていないところを納得できる形で指摘してもらえたし、次はどう改善すべきかというアドバイスまでがセットになっていたのでありがたかったですよ。
もっとも経験の長い
河口課長は、
チームをどのように
見ていたんですか。
河口:私はPMOとして、森本をサポートする立場で参加しました。メンバーが心からリーダーを頼っていたように、リーダーにも頼れる相手が必要です。そこで私が相談相手というか、はけ口というか(笑)をつとめたんです。もちろん、私自身にとってもいろいろと学びがありました。たとえば、私はどちらかというとゆるくチームを運営するタイプ。引き締めるべきところはしっかり引き締めるという、森本の手法は大いに参考になりましたね。

森本:いやいや(笑)。私は今回のような形でチームを率いるのが初めてだったので、河口課長の知見には助けられました。特にメンバーとのコミュニケーションをどう充実させていくかについては、いろいろと相談しましたね。
コロナ禍で
コミュニケーションにも
影響がありそうですね。
森本:リモートワークが主体になると、「気がついたら一日中会話がなかった」ということにもなりかねない。そこは意識してコミュニケーションの機会を増やしました。これまでは開発チーム全体で行われてきた朝会をプロジェクトチーム単独でも開催し、さらに夕会も増やす。特にトピックがなくても、一日一回はオンラインで話す。チャットで自分のやっていることを積極的につぶやく。そういった工夫です。

河口:難しいプロジェクトに取り組むうえで、森本のリーダーシップが大きくものを言ったと思います。森本には、高い技術力と論理的思考力でプロジェクトを牽引するとともに、メンバーの成長にも寄与してほしいと期待していました。こうして見ていると、「森本イズム」がメンバーの中にしっかり浸透していて、サポートが必要な部分もあるものの、ちゃんと一人称で動けるようになってきたのかなと思います。
「一人称」とは?
河口:自分をしっかり確立して、主体的に動けるということですね。チームとして動くわけですが、一人ひとりがパフォーマンスを発揮できる状態にあることが強いチームの前提ですから。
メンバーのみなさんは、
ご自身の成長を
どう自覚されていますか?
原:私の知識はまだまだ「広く浅く」なのですが、まわりが優秀な人ばかりなので、真似しながら吸収していけるのがすごくいいですね。知識だけではなく、タスクを消化するためのアプローチ法など、実践的なスキルが学べるのもうれしいです。システム開発全体の流れも、少しずつ俯瞰できるようになってきました。

大八木:僕もいずれは森本さんのようにリーダーをつとめてみたいと考えています。今回のように技術的にもスケジュール的にもハードルが高いプロジェクトを、森本さんがどうマネジメントするのか。それを身近で見ることができているので、お手本としては最高ですよね。

金井:このチームは、もちろん力も合わせるけれど、一人ひとりが独立してタスクをこなすことをとても大切にしていると思います。誰かに引っ張り上げてもらうだけではなく、ちゃんと自分自身のパフォーマンスを出していこうという意識を持てましたし、その面での成長が大きいのかなと感じています。
プロジェクトは
まだまだ進行中ですが、
チームはどのように
進化していくんでしょう。
森本:このプロジェクトは難しいとずっと言い続けていますが(笑)、その難しさや、求められる視野の広さこそが成長の源です。私自身も、先ほどお話ししたマネジメント面だけではなく、技術面でも前進を感じています。もちろん、メンバーのみんなもそうでしょう。こうした成長をプロジェクトにフィードバックすることで、お客様の期待にしっかり応えられる成果を出していきたい。そして、自分自身のキャリアを築くためにも役立ててほしいと思っています。

大八木:いま森本さんが言ったようなことを僕も考えていました。新しい分野に足を踏み入れる機会が多い分、自分の技術的な幅が広がっていく。「何でもできます」といえるくらいマルチになれるかもしれない(笑)。その結果、チームとしてできることの幅も広がっていけるといいですよね。

金井:そうですね。まずは自分のパフォーマンスを発揮できるようになることが最初の目標。その次は、周囲のサポートもちゃんとできるようになっていきたいですね。今の僕は、自分のことだけで手いっぱいになってしまっていますから(笑)。お互いを支援し合えるという点でも、強さを見せられるチームになるといいですね。

原:私も、いずれは後任に教えられるくらいになりたいと思っています。そのためにめざしたいのは、「一人称」のレベルを上げること。私も少しずつ一人で動けるようにはなってきたのですが、内容を見てみると、先輩たちに比べてまだまだ軽い。そこをブラッシュアップすることで、チームに貢献したいです。

河口:「一人称で動く」というところまでは全員が到達していると思います。あとは、それぞれのカラーがもっと際立ってくるといいですね。誰もがほかのメンバーとは違う得意分野を持ち、その相乗効果でチーム力が上がっていく。そんな成長を期待しています。
やはり根本には一人ひとりの
強さがあって、
それがひとつになることで
チームも向上していくと
いうことですね。
本日は
ありがとうございました。